声マネのネタが新たに増えたお

さて、気づけば2個目の投稿。相変わらずこれといって書くものが…思い付きません。

 

いや、ないことはないんです。

 

まぁ前書きはここまでにして、今回は小生の

約20年連れ添った「右肘」の話をしたいと思います。

 

それは1月17日の、小生が所属している草野球チームの新年初練習の日である。

その日は新年初と言いつつも、いつもと変わらぬ青空と冬らしい寒さであったり

それはグラウンドでも変わらない。

夏はくそ暑く、冬はアホみたいに風を通す野球の格好に着替え、スパイクの紐を締める。

軽く動いて体操と柔軟をした後、キャッチボールに移る。

小生はいつも通り、相手に嫌われるレベルの

速球を至近距離から放っていた。

小中補欠で高校は野球をせず、大学に入って

急に投手デビューした小生の肩肘はケガと無縁だった。

あっという間に塁間、外野へと距離が広がっていく。

ついに左中間のフェンスまで下がって遠投である。

「いや〜今日は調子いいなぁ」と某国民的アニメのキャラクターの声で小生は囁いた。

そこからまた距離を縮めていきキャッチボールを終えた。

肩も肘も安納芋くらい温まって、小生は大いに張り切っていた。

 

「今日の投げ込みでもキャッチャーいわしたろかいな」と休憩中にウキウキが止まらない。

 

次はボール回しだ。

普段は投手本職の小生だが、肩の強さには自信があり、監督もそれを理解している上でボール回しは決まってキャッチャーをやらされる。

 

普段の冬練は小生がキャッチャーで1人でボールを投げまくっているが、この日は他に2人もキャッチャーに入っていたので、いつもより疲れないと内心ラッキーだと思っていた。。

サード回り、ファースト回りを終え、次は対角線のセカンドに放る。

「俺の本領発揮じゃい!!」と、

取る側の気持ちを一切考慮しないくらいの強い送球をする。

セカンドから「アイツの球きらい」と声が飛ぶ。

小生はニヤニヤしながら息巻いていた。

 

この送球が、最後に放ったいいボールになった。

 

対角線の送球が2週目に突入した。

小生はまた空気を読まないボールを放ろうと思いっきり腕を振ったその時である。

 

                              【パツっ】

 

女性がブラの位置を治すときの乾いた音が、

7倍くらいの音量で右肘から聞こえた。

その瞬間に小生の体中に電撃がはしる。

投げたボールの行方など覚えていない。

 

グラブを外した左手が自然と右肘の内側をおさえる。変な汗が出てきた。

 

(アカン、壊れた……)

 

一瞬で悟った。

 

今まで他人が肘を壊したことを聞く場面は多々あったし、どこがどのように壊れるのかも、YouTubeや整体師のサイトを見て知っていた。

でも内心は他人事だと思っていた。

その後の練習や帰りのことはよく覚えていない。

ただジンジンと痛みが絶えず右肘から来ていたのと、まさか自分が肘を壊すという衝撃、

もう二度と投げられないかもという恐怖で、

Vシネマのような顔になっていたと思う。

 

後編に続く